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茶桶、茶通箱の話し。

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こちらは藪内流十代休々斎宗匠の直判、直書きの茶桶の一双になります。

茶桶は大小の一対であり、大津袋をかけて両種点てを利休が考案したものになります。
両種点てとは、新古あるいは初座と後座のお茶を聞き分けるという理由で二種類のお茶を点てるときの点前です。
茶桶を用いて亭主の用意した濃茶とお客の持ち寄った濃茶とを点てます。
この両種点てには藪内流の五代竹心も著書の「目さまし草」に記すところがあったようです。

茶桶(ちゃおけ)は「さつう」、「ちゃとう」とも読んで構わないようです。

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上は茶桶と共に用いられる茶通箱になります。
由縁としましては、古くは葉茶壷はルソンなどの唐物で大変貴重なものゆえ多くの一般の人は持ち合わせていないものでした。
ですので壺を持たない人は持つ人に茶箱を通してお茶をもらっていたそうです。
ゆえに「茶通箱」と呼ばれるそうです。

藪内流の茶桶しかしらぬ私としてはこの茶桶が見慣れ落ち着きますね(笑)

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藪内流ならい。風炉、土風炉のこと。

藪内流の風炉の灰はこういった藤灰を主に使います。
これは一度、客のために釜を掛ければ灰を直さねばならず美しい白い灰を至上とするからです。
鉄風炉には古くは普通の灰を使っていたとの事も聴きおおよんでいます。
(藤灰は釜の肌目につまるため私も鉄風炉は普通の灰を使っています。)

利休時代は鋳物の眉風炉が主でした。
しかし、夏場は鋳物は熱を含むこと、かつ眉風炉では景色もなく味気ないとされたのち利休は土風炉を考案し奈良の西京の宗四郎宗善に作らせて灰などの形を決めたようです。

風炉の大きさには大中小が、形にはなつめや雲竜や阿古陀などが生まれました。

灰やかわらけについて
灰は灰は写真のように右に「雉股」、左に「堤」。
今はとうふ、と呼ぶ藤灰の長方形の塊を左前に割って配置し「小石」として
置くに3つ重ね「土手」など様々です。(此や灰形詳細については次項追記。)

かわらけについては、
前土器に内曇り(内側に黒い曇りのある素焼きのかわらけ)を用いて、
中暑の時には中土器。大暑の時には大土器かもしくは土器を二枚つかい。
残暑には逆かわらけを使ったのが古いならわしです。
それらにも様々並び方の教えがあるそうです。
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燕庵についての覚え書。

聞いたことを、ふんふんと聞いたままにしておくとすぐに頭から抜け出てしまうダメな頭なので。
覚え書を少しずつ。

燕庵(「えんなん」って呼んじゃう)は流祖剣仲が元和元年、つまり1615年大坂夏の陣を前に古田織部より譲り受けた家屋敷の内の茶室の部分です。
この燕庵の写しというのは藪内流の相伝を得た人にしか建てることを許されず、本歌通りに忠実に作ること。
また万が一、燕庵が焼失した際は写しの中で一番古いものが移築される。(寄進しなくてはならない。)
と、いうルールがあります。

これは蛤御門の変(1864年)で実際に起きており、摂津国結場村、武田儀右衛門の造立したものが寄進された記録があります。
武田儀右衛門は藪内流七代竹翁から相伝を受けています。

燕庵は三畳台目と相伴席からなる織部好みの茶室で、入母屋造りのかやぶきで妻を東に向けて立ちます。
この燕庵形式の茶室は窓も多いのが特徴的で明るいです。(他の茶室って凄く暗いですよね。。。)

尾道の浄土寺、露滴庵。会津若松の麟閣。金沢兼六園の夕顔亭。
京都だと大徳寺三玄院の篁庵や妙心寺天球院の蓬庵などがあります。
大徳寺三玄院は茅葺ですが、妙心寺天球院さんは上は瓦です。
なんでもお坊さんがお茶をするのは修行の邪魔だ!という運動?思想があったからなんだとか。
だから外から見ても蓬庵はパッと見茶室に見えない感じになってるそうです。

茶室としてはやはり貴人をもてなすことを様々考えていて、、
貴人が入らした場合、相伴席の畳を外し板間にして「一段下げる」といったことを織部は教えているそうです。

燕庵の床は下座床で、床柱は北山杉を「手斧目」といった材をはつった感じの床柱が堂々とあります。
床框は真塗り面取りで。
墨蹟など掛けられることもあったでしょうし正式な床の形式は崩されず置かれています。
床の間と相伴席の間には袖壁があってそこには葦で組まれた墨蹟窓があり、そこにはさらに折釘があり花入れが掛けられます。
この折釘は朝顔釘といわれるそうです。
もちろん葦組の中の釘です。重たい陶器の旅枕等の花入れは掛けられません。
籠などが好まれたんでしょうね。。
そしてその墨蹟窓は花明窓(はなあかりまど)とも呼ばれたそうです。

点前座の勝手付には色紙窓がきられ、茶道口のふすまは反故張り。
腰張りには暦が張られています。伊勢暦が特にいいのだとか。

相伴席は市松模様につくられた畳となっており側には火燈口(給仕口)があり運びなどはそこから行われることもあります。

藪内流の露路のはなし。

少し間が空いてしまったけれど藪内流の露路について知っている少しばかりのことを書き記していこうと思います。

藪内流の御家元、燕庵は京都七条西洞院正面にございまして風格ある門が見て取れます。
ここは寛永の初めに西本願寺良如上人の懇招によって拝領し、移築されて以来露路も含めて
同様に移されてものと考えられています。

庭石や井戸などもそうで代々の御家元がその雰囲気をそのままに守り続けているのです。
長く変わらぬ茶の露路というのは珍しいものだそうでその形式も同様に稀なものになっているそうです。

燕庵にも文化年間の露路の古図がのこっておりその図と今残されている露路の図の配置は全く変わらぬものなのだそうで。
また天明六年(1786年)にだされた「拾遺都名所図会」にある「藪内茶亭庭中之図」なる鳥瞰図も全く同じで、、、
このあたりにも引き継いできたものをしっかりと守るという流儀(古儀)をしかりとふまえた御家元ばかりなのだと安心します。

今回は玄関からこの藪内流家元燕庵を追っていきます。

まず西洞院正面に面した風格ある表門をくぐると御影石の切り石を引いた簡素な延段が内玄関に向かっており、
この延段から直角にひかれた畳石の二枚の伝いが玄関と水屋屋敷につながっています。
廻りの木々はカシ、アオキ、チャ、ヒサカキなど落ち着いた木々が続きます。
どちらかといえば一昔、二昔前の茶庭にしては簡素でよくある佇まいであったのではないか、という研究者の記述もあり。
あまり派手な風合いは好まなかったようです。

燕庵の露路は三つに分かれるとともにそれらがうまく調和を取り合って広い意味での茶席燕庵を形成している。そうです。
絹熈堂(しゅうきどう)とよばれる広間は南側にその露路を持ち、広間にふさわしい大ぶりな飛び石をいくつも配置しています。
広縁に添って五条橋杭を転用したと伝えられる円星宿型の手水鉢が添えられその後ろには見事な西ノ屋型の石灯籠が鎮座しています。
そして正面には春日型石灯籠が立っておりこの露路を高さや距離感などの面からも作り出しています。
この露路のさらに南側は茶室燕庵の露路となりますがその境は高さ五尺をこす「松明垣」が連なり壮観です。

これらのお写真は流石に載せられませんが、NHKテキストなどに沢山燕庵のお庭のお写真は乗っております。
ぜひそちらをご覧ください^^

流祖、藪内剣仲の辞世。

藪内剣仲は寛永四年(1627年)五月七日、九十二歳で往生しました。

今の流祖忌は新暦の一か月遅れで行われております。
毎年燕庵にて社中ともどもに濃茶を点て流祖をしのんでいます。

流祖は文字として残しているものはたいへん少なく、
床に伏した剣仲を見舞いに来た春屋和尚と天裕和尚に辞世を進められましたが
剣仲は首を縦には降りませんでした。

よって、藪内家に残された辞世は家族からの希望で天裕和尚によって書きうつされたもので、
狂歌風な辞世三首が残されています。

「吹毛を常にもち色々に
染めし玉の緒はらり截断
極楽に茶の湯あらば御仏と
廻り炭してあわれ遊ばん
くどくどと同じことのみいとなみて
今月今日もとのところに
閑事」

吹毛を常にもち、は春屋和尚から頂いた吹毛剣の語録から来たものでしょう。
この号と茶の湯を心に抱いて往生した剣仲は大変幸せであるとともに極楽までも茶から離れぬ。
と言った心づもりだったことでしょう。

最後に残された「閑事」とは
茶の湯は閑事と見て取れるが外柔内剛のもので厳しいものである。と解します。
(と、先々代御家元が言っておられます。)

剣仲自身が残した書は
「無伝」「臺跡」「寂寥」の三幅のみと言われています。
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Author:eag-tea-maker
easy auction & gallery tea makerは『道具屋』ではありません。
最も重点を置いているのは美味しいお茶を飲むこと。
その為には多くのお茶をする人の手助けをさせていただいております。http://eag-tea-maker.net/index.html

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